やたらと登場人物の多い封神演義ですが、姫家や黄家などは特に一族のメンツが多いです。
ということで、このページでは特に家族が多い一族を図も用いてなるべくわかりやすく、漏れがないように解説してみます。二次創作の資料になれ
ば幸い。
(原典資料は光栄出版から出ている「完訳封神演義」を使用、以下光栄翻訳版と表記)
まずはなんといっても人数が多い姫家から。
奥さん20人以上、子供100人だからね!…と言っても、全員の名前が出たことはなく、登場できたのはごくごく一部。
歴史上の周王家の系図に関してはFile#2で触れたので、ここでは封神演義に登場しているキャラクターの血縁関係についてまとめます。
まずはフジリュー版から!
…人数多いよ!とか言っておきながら、漫画登場者は以下5人だけでした。
ちなみに邑姜の扱いですが、一応最終章で武王が彼女と結婚し、その息子が後を継いだということが「史実」として紹介されていますが、この物語の続
きが「史実」と同一かはわからないと書いていることから、あえて外しておきました。
しかし私は二人が夫婦になったことと信じてやまない。(WSの仙界伝弐では夫婦だったもんね!)
お次は光栄翻訳版に基づいた系図を。チラッとでも名前が出てきたら掲載・・・したら人数すごいことになった。
漫画で登場するキャラとFile2で紹介した人を除いて、それぞれを一応簡単に説明しておきます。
姫家の次に人数が多いんじゃないかと思われる黄家。フジリュー版で登場している人物は以下のようになります。
総勢10名+4名。
四大金剛もわかりにくいけど、飛虎の実弟なんてどっちがどっちかさっぱりわからなかったり。
光栄翻訳版では黄飛虎の義兄弟として鄧昆、黄滾の義兄弟に臨潼関の総兵・張鳳が加わるので、以下のようになります。
(天化の位置が次男から長男に変わってますが、原典では基本的に長男の扱いの模様。安能版は次男の扱いだけど何でだろ。)
追加されている人のうち鄧昆だけ漫画未登場なので説明しておくと、賈氏さんの妹の旦那です。
そのことについてあまり知っている人はいなかったらしく、黄飛虎造反後も殷に残ってましたが、周が臨潼関まで迫った際、臨潼関への応援部隊と
して進軍し、そのまま周側に内応して味方に入ったという経緯あり。
ちなみにその後封神もされず、無事生き残った模様。
なお、フジリュー版では黄貴妃含む4名が封神されているわけですが、実は光栄翻訳版他原典だと生き残るのはさっき紹介した鄧昆以外では何とじ
いちゃんと孫の天爵のみ!(…天禄いつの間に死んだん?)
安能版では最後のシーンで天爵が「誰か一人でもいいから帰ってきてくれ!」と悲痛な声を上げていましたが、あまりの戦死率の高さにこちらも泣
きそうになります。
フジリュー版での主要メンバーは少ないですが、主メンバー外や原典のメンバーも加えると膨大な数に膨れ上がります。まずはフジリュー版出演
メンバーのみから。(黄貴妃以外の妃の実家の血縁関係も一応入れてみた)
帝乙だけはマンガに登場してませんが、都合上入れました。
あと注釈が必要なのは太丁と比干かな。
太丁は1巻の物語冒頭で羌族狩りを命じた王氏(妲己)の旦那。遺体で1コマだけ登場。
比干も1コマ登場組だけど、こちらは聞仲が内政を任せると言った時に出た文官ブラザーズの1人。ブラザーズとか書いてるけど商容との兄弟関係
はないです。
さて、マンガ版はこの程度で済んでいますが、原典や安能版を含めた系図になると人数が更に増えます。
追加されたのは主に紂王の兄弟とか叔父とか、そのあたりですね。
先にあげた3家ほどじゃないけど、他にも家族親戚総出演のおうちがいくつかあります。
李家のようにWJ版でも全員出ているものはいいとして、他に面白いところといえば鄧家(蝉玉の兄か弟で鄧秀という人物がいる)や、崇家(崇侯
虎の奥さんと息子のほか、崇黒虎にも奥さんと息子がいる)くらいかな。
でもあくまでも光栄翻訳版は光栄翻訳版、安能版は安能版、そしてWJ版はWJ版。そして妄想は妄想。混同してぐちゃぐちゃになるもよし、適当
に補完して一人うふふするもよし、何かのお役に立てれば幸いです。