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Note#1-4 仙人たちの洞府一覧

第47回(それぞれの現在・過去・未来シリーズ2 哪吒の宝貝狩りと元始天尊の○×△)でもちらりと出ていますが、仙人たちの洞府にはそれぞれ名 前がちゃんとついていたりします。漫画本編ではすべて紹介されたわけではないのですが、フジリュー封神は安能版を原作としている為、恐らく安能版 と同じ洞府名だろうと推測されています。

昔はいろんなHPがその洞府一覧を書いておいてくれてたのでいちいち本を開けなくても確認できてたんですが、 私がよく確認してたところがgeocitiesサービス終了と共にたぶん消失するのと、そろそろ記憶が怪しくなってきたのと、せっか く全訳出たので比較確認したかったのと、原典訳本との漢字のブレが気になり始めたのでまとめました。崑崙勢以外の洞府も一応まとめてあります。

※安能版や全訳にのみ出てきた宝貝や弟子を今後追加でまとめる予定です。取り急ぎ(仙人万来2019でアンソロお山巡りに使えるように)洞府一 覧+フジリュー版に出てきた弟子のみまとめました。

※参考図書に略称に関して。以下4種を参照しています。
・安能版…封神演義上・中・下/安能務・訳/講談社文庫
・全訳版…全訳 封神演義 1~4/二階堂善弘 監訳、山下一夫・中塚亮・二ノ宮聡 訳/勉誠出版
・新八木原版…封神演義 前・後/八木原一恵・編訳/集英社文庫
・原文…中国哲学書電子化計画内にある封 神演義原文
 

洞府一覧表(崑崙側)

※1 後日追加予定ですが、フジリュー版に名前だけ出てきた、若しくは未登場・フジリュー版とは設定が違う安能版封神キャラは灰色で記載予定で す。
※2 安能版にはふりがなはほとんど振ってないので、読み方は全訳や新八木原版準拠になります。(振ってある場合は安能版が優 先)        


洞府名(安能版) 洞主(※1) 弟子(※1) 備考(※2)
玉虚宮
元始天尊 太公望
白鶴童子
読み方は「ぎょくきょきゅう」。
乾元山金光洞 太乙真人 哪吒 読み方は「けんげんざんきんこうどう」。
青峯山紫陽洞 清虚道徳真君 黄天化
楊任
読み方は「せいほうざんしようどう」。
安能版では「青山紫陽洞」ですが、全訳版・新八木原版・原文は「青山紫陽洞」になっています。
また、安能版では下巻第80回以降、道徳の洞府が金庭山玉屋洞になっていますが、安能版以外の資料では全て青峰山紫陽洞になって いるので、ただのミスかと…。
九仙山桃源洞 広成子 殷郊 読み方は「きゅうせんざんとうげんどう」。
全訳版・原文で2か所「九仙山桃洞」になっていますが、恐らく「九 仙山桃洞」のミスかと思われます。
太華山雲霄洞 赤精子 殷洪 読み方は「たいかざんうんしょうどう」。
玉泉山金霞洞 玉鼎真人 楊戩 読み方は「ぎょくせんざんきんかどう」。
九宮山白鶴洞 普賢真人 木吒 読み方は「きゅうきゅうざんはっかくどう」。
安能版・全訳・原文で1か所「九山白鶴洞」になっていますが、恐ら く「九山白鶴洞」のミスかと思われます。
五竜山雲霓洞
文殊広法天尊 金吒 読み方は「ごりゅうざんうんげいどう」。
ただしこれは安能版のみの記載で、新八木原版は「五竜山雲洞」、全 訳と原文は「五山雲洞」 となっています。
(読み方は「ごりゅうざんうんしょうどう」)
金庭山玉屋洞 道行天尊 韋護 読み方は「きんていざんぎょくおくどう」。
ただし全訳版で一か所「きんていざんぎょくやどう」とかながふってあるところがあります。
二仙山麻姑洞 黄竜真人
読み方は「にせんざんまこどう」。
普陀山落伽洞 慈航道人
読み方は「ふださんらくかどう」(新八木原版)、若しくは「ふださんらくがどう」(全訳版)。
崆峒山元陽洞 霊宝大法師
読み方は「こうどうさんげんようどう」(安能版)。
なお、新八木原版では「くうどうざんげんようどう」、全訳版では「こうどうざんげんようどう」とふってあります。
夾竜山飛雲洞 衢留孫 土行孫 読み方は「きょうりゅうざんひうんどう」。
ただし、新八木原版は「夾竜山飛洞」、全訳と原文は数か所「龍山」「飛雲洞」表記はあれど、ほとんどが「夾山 飛洞」となっています。
終南山玉柱洞 雲中子 雷震子 読み方は「しゅうなんざんぎょくちゅうどう」。
なお、安能版では終南山は崑崙山の中枢から外れた、辺境の地にあるとのこと。
鳳凰山青鸞斗闕 竜吉公主 赤雲
碧雲
読み方は「ほうおうざんせいらんとけつ」。
ただし安能版では初めの数か所は「鳳凰山鸞斗闕」と表記していまし た。
霊鷲山元覚洞 燃燈道人 李靖
読み方は「れいしゅうざんげんかくどう」(安能版)。
新八木原版と全訳では「りょうじゅせんげんかくどう」とふってあります。
九鼎鉄叉山八宝雲光洞 度厄真人 李靖 フジリュー版では李靖の師匠は名前だけ出てました。
西崑崙にある洞府、とされています。
読み方は「きゅうていてつさざんはっぽううんこうどう」
(新八木原版)、若しくは「きゅうていてつさざんはちほううんこうどう」(全訳)。
因みに安能版では李靖は哪吒戦の後、燃燈の所へ弟子入りし直しています。(宝貝も彼からもらった)


洞府一覧表(金鰲側)

※1 後日追加予定ですが、フジリュー版に名前だけ出てきた、若しくは未登場の安能版封神キャラは灰色で記載予定です。
※2 安能版にはふりがなはほとんど振ってないので、読み方は全訳や新八木原版準拠になります。(振ってある場合は安能版が優 先)        

洞府名(安能版) 洞主(※1) 弟子(※1) 備考(※2)
九竜島 王魔
高友乾
楊森
李興覇

フジリュー版では「くりゅうとう」とルビがありますが、
安能版ではルビなし、新八木原版と全訳では「きゅうりゅうとう」とふってあります。
(なお、全訳・原文の表記は「九龍島」)
火竜島声名洞 呂岳 馬元
安能版・原典では趙公明と呂岳(だけではなく楊任ら他キャラ)の間に主人と召使(弟子)などの関係はありません。
(というか呂岳と馬元の間にも師弟関係ない)
また、全訳では洞府名が「九龍島声名山」になってたり。
(劉環も「九龍島」から来たことになってるので、
とりあえず適当につけとけ、みたいな感じがしなくもない)
蛾媚山(娥媚山)羅浮洞 趙公明 楊任
呂岳
劉環
丘引
陳奇
高継能
余化
読み方は「がびさんらふどう」(安能版・全訳)、若しくは「がびざんらふどう」(新八木原版)。
表記ゆれがかなり激しいです。
安能版では「媚山羅浮洞」「媚 山羅浮洞」がそれぞれ1か所ずつ、新八木原版・原文は「峨嵋山羅浮 洞」、全訳は「峨眉山羅浮洞」になっているという…。
三仙島 雲霄
碧霄
瓊霄

ビーナス・クイーン・マドンナのところです。


参考文献
  • 封神演義上・中・下/安能務・訳/講談社文庫/1988年
  • 全訳 封神演義 1~4/二階堂善弘 監訳、山下一夫・中塚亮・二ノ宮聡 訳/勉誠出版/2017年
  • 封神演義 前・後/八木原一恵・編訳/集英社文庫/2017年12月
  • 中国哲学書電子化計画

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